捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
仕事のときの祥吾さんがにこやかな笑みを浮かべながら私たちに頭を下げる。
「本日はわざわざ申し訳ありません」
「いえ」
にこやかに専務と祥吾さんが挨拶を交わす姿を見つつ、私は後ろに用意されたデスクに和泉さんと一緒に座りパソコンを開く。
挨拶もそこそこに、東和の担当者が説明を始めた。
ホワイトボードに書かれたメニューを試食しつつ、食材の確保や産地の打ち合わせをしていく。とてもテンポよく進み予定より早く終わり私もホッと一息ついた。
「お疲れ様でした」
隣からの和泉さんの声に、私もホッとしながら挨拶を交わす。
「きちんとお話をするのは初めてですね」
初めに感じたイメージとは違い、気さくな笑みに私も少し気が緩む。
私達は部屋を出て行く社員たちを見送ると、まだ、二人で話をしている祥吾さんと専務を見つつ話を始めた。