捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「どうした?」
パニーニとカフェラテを頼むと、常務が私を見た。

「バイトの面接みたいですよね」

「何の面接だ? 夜のバイトにはみえないだろうけどな」
運ばれてきたカフェラテを一口飲むと常務はクスリと笑った。

「わかりませんよ。いたいけない真面目な子をたぶらかしてると思われたりして」
つい、いつもと違う場所で気が緩み、私が笑いながらいうと、常務がジッと私を見つめる。

「いつもそうやって笑っていればかわいいのにな」
そんなたわいもない言葉にも、胸が跳ねてしまう。それを隠すように私はパニーニを口に運ぶ。

「どうせ可愛くありません」
静かに言うと、常務が小さくため息を付く。

「決めた! 紗耶香早く食べろ」
そう言うと、常務はニヤリと私を見て笑う。嫌な予感がしたのは言うまでもない。



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