捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
天性の才能というのはこういうことかもしれない。

あっという間に、瑠偉だけではなく両親まで懐柔してしまった祥吾さん。
小さいころからトップに立つために身に着けてきた人戦術が見事なことぐらい、私が一番知っていたはずなのに。

いつの間にか、お寿司や、母の手料理が並ぶテーブルを内心唖然として見ていた。

しかし、さっきの瑠偉の親権の話は本気だと分かった。嘘や偽りであんなことを口にしないだろう。口から出まかせのように言う、その言葉をどこまでも信じられないが、どうやら今結婚をしていないことは確かのようだ。
それでなければいくら何でも私との結婚などといえないはずだ。
あの時、結婚はしたの? 離婚したの?
本来ならば先に聞きたかったことだが、両親の前で饒舌に話すのを私は黙って聞いていた。
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