捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
「そうなの。いろいろと誤解があって。瑠偉にも父親がいたほうがいいと思うの」
とりあえず今はこう答えるしかなくて私がゆっくりと口を開いたあと、とどめのように瑠偉がいつの間にかお母さんの腕から降りるとこちらへと走ってくる。
「パパ」
さっき覚えたばかりの言葉で祥吾さんを呼ぶと、手を広げ瑠偉を抱き上げる。
その様子に、両親も祥吾さんの言葉に騙されてしまったようだった。
「まあ、座りなさい。昼食を食べながら君のことを聞かせてくれるか」
「ありがとうございます」
そういいながら、リビングの椅子に瑠偉を抱きながら座る祥吾さんを、信じられない気持ちで私は見つめていた。