消えない傷・消えない痛み

**結婚式


今日、私は蒼大さんの妻になる。

暖の時には挙げれなかった
式を挙げる。

真っ白なウェディングドレスを来て
父とバージンロードを歩く

父の目にも涙が光っていた。
教会の扉が開くと
キラキラと輝くステンドグラスの中
厳かなパイプオルガンが奏でられ
中央にニコニコしながら
立つ、蒼大。

父が
「頼んだよ。」
と、言うと
「はい。」
と、父と握手をする蒼大に
涙が流れると
私の涙をそっと拭いてくれる。

それからは、
両親と暖大、暖のお義母さん
凛さん、高木先生

夏目教授・蒼大の父と
沢田教授の前で

みんなに見守られながら
これからの変わらぬ愛を誓う

いつまでも、いつまでも
共に生きて行こう·····と。

式が終わると
白無垢に着替えて
お客様を迎える。

・大学の学長を初め
・父の会社関係
・蒼大の仕事関係者
・蒼大の父・夏目教授の
 大学関係者

伊織とマリーナさんも出席
してくれた。

再び、洋装に着替えて
バラをちりばめたオフショルダーの
ドレス
蒼大は、紺の燕尾服に
蝶ネクタイとスーツを着た
暖大を片手に抱き
私の手を繋いで入場

回りから大きな拍手で
迎えられた。

私達は、皆様に頭を下げる
もちろん暖大も。
顔を上げると暖大が拍手をするから
皆さんもニコニコしながら
拍手をしてくれた。
そんな姿が嬉しくて
私と蒼大は、微笑み合う。

両親に暖大を任せて
最後のドレスを着る

これは、暖が私に着て欲しいと
言っていた、ドレスだ。
真っ白なウェディングドレス
教会できたものとは違う
ティアラをつけて····
お義母さんは、涙を流していた。
蒼大も真っ白な燕尾服を着て
皆さんの席へ挨拶に回る。

私の身内の席では蒼大が。
蒼大の身内の席では私が。
ご挨拶をした。

挨拶が終わると暖大が
「パパっ」
と、手を出すから
蒼大は、すぐに抱き上げて
私の手を取り歩く。

暖。私、とっても幸せだよ。
と、心の中で囁く。

蒼大の職場の人達から·······

あんなに残業や
海外を飛び回っていたのに
早く帰るし、海外には行かないと
言い出すし不思議に思っていましたが
今日納得しました。
と、口を揃えて言われた。

こんな綺麗な恋人がいたら
こんな可愛い子供がいたら
帰るわな~、と。
みんなに冷やかされて
照れている蒼大に
嬉しさが込み上げる。

暖大は、今日は両親と帰った。

なんだか、さっさたと
あっけなかったから
寂しそうにする蒼大に
「私では不足?」
と、言うと
「そんなわけないじゃん。」
と、あたふたするから
おかしくなり
「嘘だよ。ありがとう。
暖大を大切にしてくれて。」
と、言うと
「当たり前だろ。」
と、キスと共に返された。

今日、私達は、式場のホテルに
宿泊をする。
いつも、暖大がいて
ゆっくり出来ないだろうと
皆から。

付き合って一年
私と蒼大は、キス以上はなかった。
お互いに実家暮らしだし
暖大がいるから。

蒼大は、美桜と暖大がいれば良いと
言ってくれていた。
本当に優しい人。
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