寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
起き上がると、隣のおばさんの声が聞こえてきた。

「小花ちゃん?」

「おばさん。」

家の戸を開けると、そこにはおばさんと、保さんの姿があった。

「小花!」

「保さん……」

どうしようと思ったその瞬間、私は保さんに抱き締められた。


「よかった。探したんだぞ。」

涙混じりのその声に、私は感じてはならない幸せを感じてしまった。


本当は、この腕にずっと包まれていたい。

ずっと、この温もりを感じていたい。


寄り添う花のように、保さんの側にいたい。


「保さん、私達別れた方がいいと思います。」

「何を言い出すんだ。」

「だって、私がいるだけで、保さんは不幸になってしまう。」

「そんな事はない!」

保さんは、身体を離すと、私を見降ろした。

「小花がいなくなって、ようやく知ったよ。僕は、小花がいなきゃ、生きていけないんだ。」
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