寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
私は、家の中に入ると、ゴロッと横になった。

「はぁー……」

いろいろあったけれど、最後はここに戻って来たのね。

それもそれで、仕方のない事だわ。

しばらくすると、疲れてしまったのか、私は眠りに入った。


『小花。』

ああ、保さんが呼んでいる。

行かなきゃ。

手を伸ばすと、目の前の保さんは、スッと消えてしまった。

保さん。

保さん。


「保……さん?」

目を開けても、暗い天井がそこにあるだけだった。

ああ、こんなにも、保さんの事好きになっていたなんて。

胸が痛い。

好きな人と別れるのって、こんなにも胸が痛い事だなんて、思いもしなかった。


すると、外の方がガヤガヤし始めた。

きっと私が帰って来たから、皆、珍しがっているんだわ。
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