寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
屋敷に帰ると、皆、涙を流しながら迎えてくれた。

「よくぞ、お戻りくださいました。」

ちよさんも泣いている。

「一体、どうしたの?皆、大袈裟よ。」

「そんな事ありません。皆、小花様の事も慕っているのですよ。」

ちよさんのその言葉に、胸が熱くなった。


「それに、坊ちゃまがご主人様に、強く言われて。」

「えっ?何て?」

ちよさんの肩をそっと支えて、もっと話を聞こうとした時だ。

「小花、来なさい。」

保さんのお父様に、書斎へ呼ばれた。

今度は何だろう。

身構えながら、私は書斎に入った。


「母親の事は、大変だったな。お悔やみを言おう。」

「ありがとうございます。」

一応頭を下げる。

心臓がドキンドキンと鳴る。

「それで、今後の事なんだが。」

「はい。」
< 105 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop