寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
「……私はお飾りなんですか?」

そう言うと保さんは、スーッと私の髪を触った。

「お飾りは嫌か?」

「うーん。少しでも保さんのお役には、立ちたいと思いますけど。」

「はははっ!」

保さんは私の髪を指に巻き付け、遊んでいる。

「僕の役に立つって、具体的には?」

「それは……その、お体の事とか……」

「僕の身体?僕の身体が欲しいの?」

「えっ!?」

誰もそんな事言ってないのに!?


「ウソだよ。僕は小花を欲求のはけ口にしようとは思わない。」

「じゃあ、私はここで何をすればいいのでしょう。」

「俺の話し相手になってよ。1人はやっぱり退屈でね。」

私は何度か頷いた。

話相手だったら、何とかできそう。

「どう?この屋敷で、やっていけそう?」

「……はい。」

「まあ、バレないように、毎日ここには通うけどね。」

そう言ってバーボンを飲む保さんが、とても大人の人に見えた。

「保さんは、おいくつなんですか?」
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