寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
「では、私は仕事があるので。」

ちよさんは頭を下げながら、私の部屋を出て行った。


ー パーティーでマダム達と…… -


なんだか、イライラしてきた。

何?マダム達って?どんな人達と、いちゃいちゃしてるの?

これは今夜、保さんに問い詰めなきゃ!


そして、時間は夜になった。

「はぁー……疲れたよ、小花。」

保さんが私の部屋に来て、抱きしめてくれた。

「お仕事、お疲れ様でした。」

その時だ。保さんから、甘い香りがした。

「保さん、この香りは?」

「ん?」

保さんは、自分のシャツに付いた匂いを嗅いで、ニコッと笑った。

「小花は、気にする事ないよ。」

その言い方に、ピンときた。


「他に、女の人がおいでなのね。」

保さんは、ガクッと膝を降ろした。

「マダムって言う人と、仲良くしているんでしょう?」
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