寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
出てきたのは、小柄な店主とは反対に、大柄の女性だった。

「なんだい、小沢の坊ちゃまか。それなら、10分もあればできるね。問題は、お嬢様の方かい。」

「花柄のドレスがいいんだとさ。」

「うーん、待ってよ。」

そう言うと大柄な女性は、私を見ながら布に手を伸ばした。

「この柄はどうだい?」

それはベージュ色の布に、赤っぽい小さな花が、裾にあしらわれている柄だった。

「うん。小花っぽいな。」

「じゃあ、決まりだ。」

そして大柄な女性は、再びお店の中に入った。

その途端、ジョキンジョキンと聞こえてくるハサミの音。

ガラガラガラと、大きなミシンの音が聞こえてきた。


「このお店、ミシンがあるの?」

「ああ、だから作るのも早い。さあ、待っている間に、他のドレスも見ようか。」

「まだ、買うの?」

「ドレスじゃないよ。洋服さ。」

ふふんと上機嫌で、女物の洋服を見ていく保さん。

「私、洋服を着る程、身体の線が……」

「なあに。外国の女はグラマラスで、大柄だよ?」

「ぐらまらす?」
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