寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
だって、ドレスなんて着た事ないもの。

と、思っても言わない。

こんな短時間で、ドレス作ってくれたんだものね。


そして驚く事に、ドレスのサイズはぴったりだった。

「やっぱりSに近いMだったね。」

「えっ?えむ?」

「サイズの事だよ。どこまでも洋服を知らないお嬢様だね。」

そして、裏側から女将に押され、お店に出た。

そこには、グレーのスーツを着た保さんが、立っていた。


なんだか、おとぎ話に出てくる王子様みたい。

「ああ、いいね。綺麗だ。」

「えっ?」

「小花の事だよ。着物姿もいいが、ドレス姿もいい。」

「……ありがとうございます。」

保さんのスーツ姿に見惚れて、自分がドレス姿だって事、忘れていた。

「じゃあ、二人で婚約パーティーに、殴り込みをするか。」

「ええっ!?」

ドレス姿で馬車に乗って、洋服店を後にした。
< 87 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop