クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
さっきまで俺たちと同じテーブルにいた瀬野尾がいつの間にか芽衣子の隣に移動していた。
しかもやたらと距離が近い。

あいつはどこぞのアイドルグループにいそうな可愛い顔立ちをしていて、警戒心を抱かせず人の懐に飛び込むのが上手い。
その点では営業向きと言えるが、芽衣子もあいつを可愛い弟という位置付けで認識しているから、まさか瀬野尾が自分に好意を持っているなんて全く思っていないだろう。
だからこそ、あの距離感だ。本当に隙だらけで俺の心配は尽きない…

割って入ろうかと思っていると、芽衣子が席を立った。
そっと瀬野尾と斎藤の席まで近づくと2人の会話が聞こえてくる。

「…東さんて、仕事中はキリッとしてるのに、普段はあんな感じなんですね。…可愛い」

芽衣子を目で追いながらそう呟く瀬野尾に、

「…瀬野尾。言っとくけど芽衣子はもう売約済みだからね?」

斎藤が釘を刺してくれる。
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