クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
「やっぱり、彼氏いるんですか。まあ想定内ですけど。でも、好きになった人に彼氏がいるからと言って、それは諦める理由にはなりません」

「…見た目に反して、あんた結構肉食ね?」

「…よく言われます」


「…芽衣子の彼氏が俺だったとしても?」

「……⁉︎」

背後から、低く、小さく、でも瀬野尾にはしっかり届くような声で牽制すると、目をまん丸にして驚いた奴と目が合った。

「…えっ⁉︎え!東さんの彼氏って、ひろ…!」

まあまあでかい声で言おうとするもんだから、斎藤が慌てて奴の口を塞いでくれる。

「…瀬野尾!声がでかい!」

「…マジ、ですか…」

しゅん、と項垂れる瀬野尾の頭の上に、萎れた三角耳が見えるようだ。

「ああ、マジだ。それでも諦めないと?」

ふふん、と挑発的な顔で瀬野尾を見やると、

「…いや、広岡部長には仕事でも、男としても敵わないんで、潔く諦めます…」

「…瀬野尾、ドンマイ」

斎藤に肩を叩かれる瀬野尾。
< 146 / 177 >

この作品をシェア

pagetop