クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
「え、いいんですか?」

それは創太が喜びそうだ。私も嬉しいけど。

「ああ、もちろん。俺もまた創太くんに会いたいし。あ、東、あの約束も覚えてる?」

約束…

『今日だけじゃなく、また今度俺にご飯作ってよ』

スーパーで精算してもらった時に言われたあの約束。
今日だけじゃなく、次があるんだとちょっと嬉しくなった、あの約束だ。

「…はい!覚えてます」

「俺、今週も金曜なら早く帰れそうだから、早速お願いできないかな?もちろん東の予定優先でいいから」
「大丈夫です!」

ちょっと被せ気味に答えると、部長がハハッっと破顔した。

「ありがとう、嬉しいよ。でももし予定変わったら遠慮なく言って」

予定は特にないけど、もし仮に予定があったとしても私は間違いなく部長を優先すると思う。

また部長のいろんな顔が見られるかもしれない。
また少し近づけるかもしれない。
それが、嬉しい。

そうだ、と部長がデスクにあったメモ帳にサラサラ、と何やら書き出した。

それを私にはい、と差し出し、

「これ俺のプライベート用のスマホの番号とアドレス。俺に連絡する時はこっちに連絡して」

「!」

部長の社用スマホの番号とアドレスは知っていた。と言うかそれは営業部、総務部の全員が知っている。部長の不在中に緊急で連絡を取らなければいけないこともあるからだ。
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