森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
「ほら、早く! 急いで降りてきてちょうだい」

 断られるなんて、リディアは微塵も思っていないようだ。

 お気楽な頭で考えた、エディ恋人作戦が上手くいくと本気で思っているのだろうか。

 しかし、幼馴染として捨て置けないくらいには、エディはリディアが好きだった。

 せめて彼女と一緒に怒られるくらいで済めばいい。

 そう願いながら、エディは渋々屋根から降りて、馬車に乗り込んだのだった。


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