木村さんと蛇
先生の長い話と一週間後に行われる新入生歓迎遠足についてのプリントを配られ今日は終わった。明日から三日間は新入生オリエンテーションで授業はない。でもその分学級委員の仕事は多いらしい。それは一週間後の遠足でも(都内の博物館)クラスを纏めないといけないから大変だ。
でも、その分木村さんの側にいる事ができると思うとやっぱり胸の辺りがギュッとなる。
『よし。じゃあ今日はもう解散だ。お前ら、今日から桜桃学園の生徒と言う事を忘れずにしっかりとした行動をする様に!じゃあ木村、号令!』
指名された木村さんは、またか細く澄んだ声で号令をかけ、みんな帰宅準備をしていく。部活動の見学も明日からだから私達新入生は帰宅するしかない。すると、みんなはやっぱり朝と同様、同じ中学から進学してきたメンバー同士もうグループ化していてグループごとに教室を出て行く。ぼっちの私は今日は一人で帰ろうかとしたが、
『あ、あの冨岡さん』
くいっと、制服の裾を引っ張られた。引っ張ったのは意外にも木村さんだった。
『木村さん、どうしたの?』
心臓がドキドキとうるさい。けど冷静を保ちながら小首を傾げる。
『その、先程はありがとうございました。
副学級員になってくれて』
『あ、ああ、そのこと?別にお礼なんていいよ。二人で学級委員頑張ろうね』
『はい。これからもよろしくお願いします』
と、はにかみながら笑顔で言われた。
その笑顔を見て咄嗟に言葉が出てきた。
でも、その分木村さんの側にいる事ができると思うとやっぱり胸の辺りがギュッとなる。
『よし。じゃあ今日はもう解散だ。お前ら、今日から桜桃学園の生徒と言う事を忘れずにしっかりとした行動をする様に!じゃあ木村、号令!』
指名された木村さんは、またか細く澄んだ声で号令をかけ、みんな帰宅準備をしていく。部活動の見学も明日からだから私達新入生は帰宅するしかない。すると、みんなはやっぱり朝と同様、同じ中学から進学してきたメンバー同士もうグループ化していてグループごとに教室を出て行く。ぼっちの私は今日は一人で帰ろうかとしたが、
『あ、あの冨岡さん』
くいっと、制服の裾を引っ張られた。引っ張ったのは意外にも木村さんだった。
『木村さん、どうしたの?』
心臓がドキドキとうるさい。けど冷静を保ちながら小首を傾げる。
『その、先程はありがとうございました。
副学級員になってくれて』
『あ、ああ、そのこと?別にお礼なんていいよ。二人で学級委員頑張ろうね』
『はい。これからもよろしくお願いします』
と、はにかみながら笑顔で言われた。
その笑顔を見て咄嗟に言葉が出てきた。