はじめてのカレカノ
結月の決心 1

翌日、翔のお宅の最寄り駅までの道のりはドキドキして、息の吸い方も分からなくなるくらい緊張していた。

駅で翔に会えば緊張が解れるのかなって期待したけどそんなことはなくて。

ガチガチの私を見て、

「緊張しなくてホント大丈夫だから。これおまじない」

そう言って、チュッ!と頬にキスをしてくれた。

こんなに人がいる駅前で、こんなことして!!

「バカバカ、余計緊張しちゃうでしょ!」

それでも少し緊張は解れて。ありがと、翔。
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