平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
空になった菓子の袋を、話の邪魔にならないよう集めていたシモンの肩がはねる。ゴミを寄越せと手を出していた獣騎士も、びくっとした。

《この身体は解放しよう》

そう告げられた直後、亡霊は消失した。

黒い霧が勢いよく噴き出したあとには、少し痩せた山狼だけが残された。いったん獣騎士団のところで治療するべく、トナーたちが運ぶ準備に動き出した。

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