平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
それなのに、この場できらきらと輝くくらいにジェドがかっこいい。

「お、お二人共、とても似合ってますね」

かっと顔が熱くなったリズは、思わず言い逃げのように告げると両手で頬を隠して視線をそらした。

見慣れた衣装を着ているせいで、ハンサムなのがよく分かるの?

これから私服姿で調査任務が始まるのに、大丈夫かしらとのぼせた頭でぐるぐる思った。どうしよう、すごくドキドキしている。

だが、それはジェドの方も同じだった。

ほぼ同時に頬を染めた彼は、リズの台詞が話された時には、もう口元を手で隠してパッと顔をそむけていた。

「くそっ、可愛いじゃないか……!」

リズの私服姿に呻き悶えるジェドに、コーマックがまたしても生温かい眼差しを送った。年配の配慮で口をつぐんだ町長が、少し笑っていた。

馬車に戻っても、しばらくの間リズとジェドはぎこちなかった。

間に立たされたコーマックが、「一体僕にどうしろと……」と座席に後頭部を押し付けていた。



◆§◆§◆



ドラッドの町を出て、長らく馬車に揺られていた。

そうして西日に代わった頃、リズの故郷の村へと到着した。

畑や雑草も多く、道は砂利で整えられている程度だ。まだ外は明るいのに、相変わらずもう仕事収めの懐かしい空気感が漂っていた。

訪問客も滅多にないものだから、馬車が到着するなり村人たちが集まってきて賑やかに迎えられた。

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