平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
こっそり調査するのだ。着飾った格好なんて、このあたりではかえって悪目立ちするだけだろう。

「風で膨らまないように、気を付けなくちゃね」

それなのに部屋を出る際、私服姿であることにドキドキしてしまった。変に見えないかしらと意識してしまう。

深呼吸して、リズは部屋を出た。

するとすでにジェドとコーマックは着替え終わっていた。二人の姿が目に飛び込んできた一瞬、驚いてしまった。

普段、かしこまった軍服姿しか見ていなかったから、ラフな庶民服も似合っているのが意外だった。

用意したらしい町長も、大変満足げだ。

「よくお似合いですよ」

「えぇと、そうだといいのですが……」

コーマックは困った様子だが、とても自然に着こなくしていた。どちらも長身で足が長いせいかもしれない。

ジェドは簡易シャツに、薄着のジャケットを羽織っていた。

すらりとした背丈が、やや厚みがあるズボンだってスレンダーに着こなしてしまっている。

ネクタイのないタイプの服が、なんだかとても新鮮にリズの目に映った。長閑な田舎が似合う私服姿に、しばし見とれてしまっていた。

「あ。リズ――」

と、不意に彼の青い目がこちらを見た。

ぱちりと目が合った途端、リズはもうだめだった。ジェドがとてもハンサムに見えてしまって、心臓は煩く早鐘を打つ。

煌びやかさもない、ただの楽な感じの庶民衣装だ。

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