平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
リズは、父に見つめられて胸のあたりに手を置いた。
「お父さん……」
「リズ、この人ったら最初寂しがっていたのよ。そうしたらね、手紙で『部署異動になりました』ときて、それどころじゃなくなったけどね」
ちょっと面倒な感じになった父を、後ろへと下がらせて母が述べる。
「もう村中みんなで大騒ぎだったんだから。ほんと、あなたったら、いつも私たちを驚かせる子よねぇ」
「うっ、ごめんなさい……」
「いいえ、いいのよ。リズらしいって結論になったから。新聞で唯一の女性の獣騎士団員と書かれていて、すぐに手紙のことを思い出してピンときたのよ」
「我が村の大出世だよな!」
「ところで、もう一人の先輩さんのお名前は?」
ジェドのおかげで緊張が和らいだのか、母のそばから近所のおじさんが首を伸ばして尋ねた。
「あ、僕はコーマックと言います」
「あんたも身長が高いなぁ。やっぱ戦闘獣が大きいから、騎士も大きいのか?」
「いえ、そういう決まりはなくてですね……」
みんなから注目を受けたコーマックが、困ったようにたじろぐ。
彼は嘘がつけないタイプなのだ。このままではいけないと、リズは二番目の優しい上司を思って動くことを決めた。
――よし、ここから私の〝仕事〟だ。
リズは、ごっきゅんと唾を飲み込んだ。念のためタイミングを確認してみると、ジェドが浅く頷き返してくれた。
「お父さん……」
「リズ、この人ったら最初寂しがっていたのよ。そうしたらね、手紙で『部署異動になりました』ときて、それどころじゃなくなったけどね」
ちょっと面倒な感じになった父を、後ろへと下がらせて母が述べる。
「もう村中みんなで大騒ぎだったんだから。ほんと、あなたったら、いつも私たちを驚かせる子よねぇ」
「うっ、ごめんなさい……」
「いいえ、いいのよ。リズらしいって結論になったから。新聞で唯一の女性の獣騎士団員と書かれていて、すぐに手紙のことを思い出してピンときたのよ」
「我が村の大出世だよな!」
「ところで、もう一人の先輩さんのお名前は?」
ジェドのおかげで緊張が和らいだのか、母のそばから近所のおじさんが首を伸ばして尋ねた。
「あ、僕はコーマックと言います」
「あんたも身長が高いなぁ。やっぱ戦闘獣が大きいから、騎士も大きいのか?」
「いえ、そういう決まりはなくてですね……」
みんなから注目を受けたコーマックが、困ったようにたじろぐ。
彼は嘘がつけないタイプなのだ。このままではいけないと、リズは二番目の優しい上司を思って動くことを決めた。
――よし、ここから私の〝仕事〟だ。
リズは、ごっきゅんと唾を飲み込んだ。念のためタイミングを確認してみると、ジェドが浅く頷き返してくれた。