平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「そうねぇ。ジュリーの言う通りかも。まぁ獣騎士の殿方たちがいるんなら、安心ではあるけれど」

母も、少し心配そうだ。

「何かあったの?」

「よくは知らないけど、近隣の村々へって知らせがあったのよ。害獣被害が多発していて、道中の金銭泥棒にも注意しなさいって」

「このへんは治安も良かったのに、物騒な話だよなぁ」

どうやら騒ぎの詳細までは来ていないらしい。

泥棒というのは、山中や麓などで起こっている金銭が奪われている事件のことなのだろうか。

「例の子供、ですかね……?」

リズは、こそっとコーマックに尋ねた。

「そうかもしれません。ですが害獣被害というと、セットの案件なのかどうか」

その時、ジェドに腕でつつかれてコーマックが黙った。

母たちの目がこちらを向いた。リズも同時にドキッとして口を閉じると、優しく微笑みかけられた。

「今日は一晩いてくれるんでしょう? なら、久々にリズから話を聞きたいし、あなただって故郷の料理をしっかり食べていって」

「リズの部屋のベッドも、母さんがきちんと綺麗にしてくれているんだよ」

父がうれしそうに言った。

小さな家の二階、両親の寝所の向かいにリズの部屋があった。彼女はその光景を思い出して、ようやく里帰りの実感を得られた。



もう遅いということで、早速夕食会が開かれることになった。

リズの村の就寝は、他の農村地と同じで早い。

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