平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「山内に留まらなくなったように感じ、ドラッドの町が手紙にかかる料金なども全額負担してくれて、このたび早急な依頼が叶いました」
そこで、カシムが膝の上で指を揃えて、あまり曲がらなくなった腰でゆっくりと頭を下げた。
「獣騎士団の方々であれば、あれが戦闘獣であったモノなのか、否か分かるかと思いまして。――どうかよろしくお願い致します」
その現場の場所といった詳細を、カシムは紙にまとめてくれていた。有り難く資料を受け取り、リズたちは家をあとにした。
◆§◆§◆
まずは謎の獣の情報を集めるべく、その被害現場を見てみることにした。
村長の家から、真っすぐ北北西へと向かうと、一時間もしないうちに三番目に被害を受けた農屋が見えてきた。
そこは例の低い山の近くだった。
だだっ広い畑と、そこに間隔を開けて並ぶように建てられた数軒の家屋。そのうちの平屋の一つが、鉄屋根の一部まで曲がってしまっていた。
「何、これ……」
実際に近付いてみると、高い屋根部分の破損は強烈だった。
落石でも受けたみたいな衝撃が見受けられた。しかし、見渡しても山の傾斜は遠くにある。
相手が大きな獣と想定すると、力任せに〝殴られた〟か〝飛び乗られた〟感じも受けた。両開きの倉庫扉も破壊され、壁にも亀裂が入っていた。
「一般的な白獣に比べると、歯型がデカいな」
そこで、カシムが膝の上で指を揃えて、あまり曲がらなくなった腰でゆっくりと頭を下げた。
「獣騎士団の方々であれば、あれが戦闘獣であったモノなのか、否か分かるかと思いまして。――どうかよろしくお願い致します」
その現場の場所といった詳細を、カシムは紙にまとめてくれていた。有り難く資料を受け取り、リズたちは家をあとにした。
◆§◆§◆
まずは謎の獣の情報を集めるべく、その被害現場を見てみることにした。
村長の家から、真っすぐ北北西へと向かうと、一時間もしないうちに三番目に被害を受けた農屋が見えてきた。
そこは例の低い山の近くだった。
だだっ広い畑と、そこに間隔を開けて並ぶように建てられた数軒の家屋。そのうちの平屋の一つが、鉄屋根の一部まで曲がってしまっていた。
「何、これ……」
実際に近付いてみると、高い屋根部分の破損は強烈だった。
落石でも受けたみたいな衝撃が見受けられた。しかし、見渡しても山の傾斜は遠くにある。
相手が大きな獣と想定すると、力任せに〝殴られた〟か〝飛び乗られた〟感じも受けた。両開きの倉庫扉も破壊され、壁にも亀裂が入っていた。
「一般的な白獣に比べると、歯型がデカいな」