平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「そっか。あんたと、そこのイケメン兄さんが、ここにいる戦闘獣の〝相棒騎士〟なのか」

コーマックのかたわらには、いったん指示を待ちつつ、ジェドとリズたちの防衛のため戻った相棒獣の姿があった。

騎獣した少年が、ふいっと視線をそらし獣が身体の向きを変えた。

その姿は、あっと言うに山の向こうに消えた。ジェドに抱き締められているリズ。そしてコーマックは、追おうとした相棒獣を冷静に止める。

「リズ、怪我は?」

「い、いえ。私はなんとも……」

肩を掴まれて確認される。ジェドの温もりに心臓はバクバク言っていたが、先程の緊張感も胸の奥で続いていた。

リズの肩を抱いて支えたまま、ジェドがカルロを見た。

「ひとまず〝待機〟だ」

カルロが一つ頷いて、コーマックの相棒獣と共にいったん森へと身を隠した。

ざわめく場を、ベルベネット子爵が落ち着けにかかる。村長カシムも老体に鞭を打って彼に協力した。

そんな中、ジェドとコーマックは顔を見合わせた。

「一体、どういうことだ?」

信じられないモノを見たと言わんばかりの表情だった。リズが見守っていると、珍しく動揺を滲ませてジェドが口を開く。

「……この感覚、アレが白獣なのは確かだ」

リズが目を見開くと、コーマックも頷く。

現役の獣騎士である二人の意見は、あの謎の獣が白獣であることで一致していた。



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