光を掴んだその先に。




「まって那岐…っ、明日からまた忙しい
んじゃ…!」


「だから充電が必要なんだよ。それに言ったろ、…俺たちだけの新しい“絃”で繋がろうぜって」


「つ、繋がるってそういう意味だったの…!?」


「…それもある」



それもあるって……、那岐ってそういうの言わない人だと思ってたのに。

いつもクールでポーカーフェイスで。


……あ、それに。



「い、いおりは…私のこと、好き…?」


「ふっ、呼び捨てかよ」


「…だって“さん付け”だと桜子ちゃんと被っちゃうもん」



そんな私の小さな小さな対抗。

もちろん年上の、しかも若頭となった彼を呼び捨てすることは気が引けるけど…。



「呼び捨て…だめ…?」



でもほら。

優しく笑って「…それがいい」なんて、甘く囁いてくれちゃうから。



「絃織は…私と同じ気持ち…?私のこと、すき…?」



言われてなかった。

私は伝えたけど、彼からは言われてない。



「…好きってより、もっとその上だ」


「その上…?」



ぎゅっと、指を絡めるように繋がれた手。




「…愛してるよ、絃」




甘く優しい声は、今日もすべてをほぐしてゆく。

幼いふたりをやさしくそっと溶かして、私たちのものへ。



「大丈夫だ。───…優しくする」


「っ…」



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