天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「君が[1番 センター]で試合に出場する事が、このチームの【弱点】だからです。」


「!!?」

「「「「・・・・・・。」」」」


「君が素晴らしいのはその俊足と、走塁技術だけです。

ですが“足が速い”だけでは試合に勝てません。

総合的に考えて、レフト井上君、センター福留君、ライト山口君、

外野手はこの3人で試合に臨むのがベストメンバーと結論しました。」


「・・ねぇよ・・・納得いかねぇよ・・。

なんで・・・福留には負けても・・

別にセンターじゃなくても・・
レフトで俺を使えばいいだろ!?

なんで井上が残って俺が・・・。」



「君は【出塁率が低すぎ】です。」


「!!?」


「6番バッターの井上君は、
打率[.280]、出塁率[.386]

対して1番バッターの君は、
打率[.332]、出塁率[.332]

なぜ井上君の出塁率が打率を上回っているのか?素人では無い君なら分かるはずだ。」


「・・・・・・・・・。」


「井上君は【選球眼が良い】

だからボール球を見極め、
フォアボールが取れる。

“下位打線を務める人は、
何が何でも早く上位に回してほしい”

僕が求める理想的な仕事をしています。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・君はどうですか?」


「・・・・・・・・・。」


「僕が観察した結果、

君はボール球にも簡単に手を出して、
あっけなく三振に倒れる事もある。

だからと言って、
打率も4割に到底届いていない。

君には【1番バッターの素質】が皆無です。」


「・・・・・・・・・・・・。」


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