天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「・・・・中村君、龍君。」
「はい・・。」
「・・・・・・・。」
「君達が代表して僕に教えてください。
どうして今まで、大西君を1番バッターに抜擢していたんですか?」
「足の速い大西が出れば・・
作戦として“盗塁”や“エンドラン”を考える事ができて、チャンス拡大が狙えるからです・・。」
「それに・・ムードメーカーの大西が切り込み隊長として塁に出れば・・。」
「“塁に出たら”、“ムードが盛り上がる”
僕にはそんな“たられば”も、
“非科学的な空気”も要らない。
打率、出塁率共に圧倒的に上で、
チャンスを作ってくれる確率が高く、
尚且つホームランを打つパワーも兼ね備えている福留君が、
1番バッターになるのは当然でしょう?」
「「・・・・・・。」」
「“足”は劣りますが、
守備力や肩力は遜色なく、
打撃ではフォアボールを選んで出塁してくれる井上君を、
レフトで起用するのは当然でしょう?」
「「・・・・・・。」」
「・・・・・・・・・・・・。」
「さて・・・大西君。
ご理解頂けましたか?」