天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


いつも・・元気いっぱいで・・いつも・・ウチらに元気を与えてくれて・・


たまに・・さっきみたいにデリカシーが無いけど、

でも・・“雰囲気”という意味ではいつもウチらを引っ張ってくれた・・。


だから・・みんなで泣き合った享令高校との練習試合を除いて、

こんな大西くんの姿を見るのは初めてだった・・。



顔を真っ赤にして・・
目にいっぱい涙を溜めて・・

すがりつくように・・
阿部先生の胸ぐらを力無く掴む・・。



「・・アァア・・だんでだよ変態・・。
だんで・・おでだんだよ・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」



きっと・・頭では分かってる。

大西くんもみんなと一緒で、この半年で“客観的に判断する”という力をつけた。


だから・・・・分か・・・


「・・・・・スッ・・・・・。」


ここで私が泣くと・・
余計に雰囲気が沈んでしまう・・。

だから・・必死に目に力を入れる・・。


でも・・デリカシーが無くても・・
ダジャレがつまらなくても・・・・


入学以来・・入部以来・・
一緒に頑張ってきた仲間の・・・

・・こんな姿を見るのは辛いよ・・。


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