天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


阿部先生と教頭先生が・・
職員室へ戻りかけたその時・・・



「・・・・スッ・・ヒック・・
・・・アァ・・アァア・・。」



ウチらマネージャーの前に整列していた輪の中から・・1人が崩れ落ちた。


「・・・・・・・・・・・・・。」


「アァ・・・アァアア・・!
アアアアァ!!!」


・・・ようやく収まったのに・・・

地面に向かって・・何度も拳を叩きつける龍ちゃんのその姿を見て・・

この視界が再び滲んでいく・・。




「・・悔じ・・・俺はぐやじい・・!
ぐやじい・・・・ぐやじい・・!!」


「「「「「「・・・スッ・・。」」」」」」


「・・・・おではぐやじい!!!!!」


龍ちゃんの嗚咽をキッカケに・・・
みんなの涙腺が切れた・・。


憲伸くんも崩れ落ちて・・
みんなへと謝り続ける。


中村くんも・・
お調子者の大西くんも・・


次第に・・・みんな・・
真っ直ぐ立つことが出来なくなって、

地面に向かって・・
膝に手を置いて・・・

みんなの嗚咽が静寂のグラウンドに響く・・。



「・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。」



再び滴に奪われる視界の中・・

阿部先生は・・崩れ落ちるみんなをずっと無表情のまま見下ろしていた・・。






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