35cmの音
「君ってさ、死ぬの?」

そう質問すると

「どう、して...ですか」

さっきまでの顔が嘘のように曇り突然泣き出した。

「もう、生きたくない音だから」

歩む事を止めた俺と同じだったから。

地面に座り込む俺の前に
ぺたんと座り人目も気にもせず

「何も、知らない...くせに」

大声を上げて泣いていた。

周りの雑音が俺の耳まで届かない程にずっと泣いていた。

だけど、

その声はうるさくはなかった。

「...うん、だからかな。」

君の声は俺にとって、

雑音ではなかった。
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