ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
【side 尊和】

「こんばんは〜」

「お前……!やっぱりきたか……」

 俺の愛しいヒヨはどこだろう?

「ヒヨは?」

「ヒヨは風呂よ」

「へ〜最悪」

「お前……とことん……」

「こういうの、ヤンデレって言うのよね?」

「ああ〜」

「だって、こんな美少女が3人町歩いててナンパされない訳ないじゃない!コイツ、ボディーガードでもコッソリ付けてたのよ!!」

「あーそれは気づいてたな〜あと、電車の乗客がやけに少なかったのも、お前がなんかしらしたんだろ?」

 めんどくせ〜。

「あのっ……」

「おーいきたよ〜」

「り、凛!?」

「二葉?どうしたの?」

「瑠奈先輩っ」

 ギュッと春華(瑠奈)先輩に抱きついた二葉。

 二葉とは……昨日仲がよくなった。

 鈴のせいで……。

「ふふっ、どうしたの?」

「寂しかったですっ……」

「ふふっ大丈夫よ〜」

「なにイチャついてんだよ」

「来楽先輩ぁい〜!!」

「わっ。ったく、相変わらずいきがいいな」

「会いたかったですっ……」

 このぶりっ子ども目が。

『俺さぁ〜先輩好きなんよね』

『うん知ってるけど』

『マジで閉じ込めたくなるくない?』

『それは、マジでわかるよ二葉!』

『だよな凛!』

 昨日、こんな感じで腹黒ぶりっ子どもと喋っていた。

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