あの夜身ごもったら、赤ちゃんごと御曹司に溺愛されています

「やっぱり肺炎でこれから入院します」
「そうか……」
「あの……今日はありがとうございました」
深々と頭を下げると頭上から「頭をあげてくれ」と言われた。
すると看護師さんが私の方にやってきた。
「柊一ちゃんの入院の準備が整いましたのでこれから病室の方へ移動しますね。あっ、ご主人ですか?」
「い、い——」
「そうです」
わたしはびっくりして顔を上げた。
「じゃあ、ご主人も一緒にご案内しますね」
なんで、否定しないの?
正直これ以上一緒にいたら知られたくないことまで知られてしまう。
だけど病院で言い合いはできず、言葉を飲み込んだ。
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