あの夜身ごもったら、赤ちゃんごと御曹司に溺愛されています
そんなことを思いながら月を見ていると、テントの中から「ママ〜」と私を呼ぶ声が聞こえた。
柊一が起きたのだ。
テントの入り口を開けた。
「柊ちゃん。起きたの? お月様見えるよ」
「見る見る」
私は柊一に靴を履かせると、テントの前においたキャンプチェアに座らせた。
「ほら見て。お月様がよく見えるね〜」
「うん。うちゃぎいる?」
「うさぎさん……いるかもね」
柊一は嬉しそうに足をぶらぶらさせていた。
「柊ちゃん。この月はね。特別な月なんだよ」
柊一は意味がわからないのだろう、足をぶらぶらさせて遊んでいる。
だが、私は胸の内を誰かに聞いてもらいたかった。
「まん丸お月様は一月に一回だけ見れるんだけど、特別に2回見れることがあるんだよ。それがブルームーン。これはね柊ちゃんのパパが教えてくれたんだよ」
「パパ〜?」
柊一が、身を乗り出した。
「そうだよ。でもね、パパはあのお月様なの。だから今日、柊ちゃんに会わせたかったの」
「パパ、おちゅきしゃま〜」
柊一が月に向かって手を振った。
これが嘘だってことはいずれわかることだけど、今だけはそう思って欲しい。
その時だった。
カサッカサッと落ち葉を踏むような音が聞こえた。
祖父が気になって見に来たのかな?
そう思いながら立ち上がった。
「じいちゃん?」
だがそこに立っていたのは祖父ではなかった。
柊一が起きたのだ。
テントの入り口を開けた。
「柊ちゃん。起きたの? お月様見えるよ」
「見る見る」
私は柊一に靴を履かせると、テントの前においたキャンプチェアに座らせた。
「ほら見て。お月様がよく見えるね〜」
「うん。うちゃぎいる?」
「うさぎさん……いるかもね」
柊一は嬉しそうに足をぶらぶらさせていた。
「柊ちゃん。この月はね。特別な月なんだよ」
柊一は意味がわからないのだろう、足をぶらぶらさせて遊んでいる。
だが、私は胸の内を誰かに聞いてもらいたかった。
「まん丸お月様は一月に一回だけ見れるんだけど、特別に2回見れることがあるんだよ。それがブルームーン。これはね柊ちゃんのパパが教えてくれたんだよ」
「パパ〜?」
柊一が、身を乗り出した。
「そうだよ。でもね、パパはあのお月様なの。だから今日、柊ちゃんに会わせたかったの」
「パパ、おちゅきしゃま〜」
柊一が月に向かって手を振った。
これが嘘だってことはいずれわかることだけど、今だけはそう思って欲しい。
その時だった。
カサッカサッと落ち葉を踏むような音が聞こえた。
祖父が気になって見に来たのかな?
そう思いながら立ち上がった。
「じいちゃん?」
だがそこに立っていたのは祖父ではなかった。