風になびく君の髪




「雛ちゃんの好きな人って誰なの?」


さっき言ってたよね


好きな人に好きって伝えるのがどれだけ怖いかわかるって



そんな身近で仲のいい男の子って居たっけ?



私の知らない人かな?


「あたしの好きな人?」


「うん」


「それはねー」


少し間が空くと何故か緊張感が走る



雛ちゃんも割と隠し事してそうなタイプだもんね


偏見だけど


雛ちゃんは優しく微笑みながらこう言う


「あたしの好きな人は絶対内緒」


「え?」


な、なんで!?


それじゃ割に合わないじゃない!


私はあんなに赤裸々に答えたのに!


「なんでよ!ケチ!」


「ケチじゃないの、"今は言わない方がいい"だけ」


「………まさか北谷くんとか?」


「さあねー」


なにその反応!?


まあいっか、雛ちゃんは雛ちゃんのペースもあるだろうし


「じゃあ部屋に戻ろうか」


「うん!」


【ガバッ!】



私は雛ちゃんに抱きつく


「ありがと!スッキリした」


「う、うん、よかったね」


明日からどんな顔してふーまと会おうかな


遥香ちゃんとの恋を邪魔するわけじゃないけど


私も逃げてばっかじゃなくて挑戦しないといけないね


雛ちゃん、ありがとー!



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