【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「だからですかね、ジュリエットとロミオの名前の由来」
「ええ。もしもペットを飼うと決めたら、絶対にロミオとジュリエットにしようと決めていましたの。
大分、イメージとは違いますが…」
「アハハ、確かに。随分大きなお姫様だ、ジュリエットは。 ロミオは小さな王子様だし」
グレートピレニーズは元々大きくなる犬種だとは知っていた。 そしてジェネッタは手足が短い種類の猫。成長してもそこまでは大きくはならない。
白鳥さんの言う通り、中々不格好なお姫様と王子様ではある。
「でも、小さいながらもロミオはルナさんを守ろうと必死ですけどね。
僕はロミオには敵対視されているから」
「そんな事……、猫とは元々素直じゃない生き物でありますわ。 でも人一倍感受性が豊かなのもあの子だと思ています。
本当はロミオもジュリエットみたく白鳥さんに甘えたいのかもしれないですわ」
「アハ、それはないかなあ~…。 それよりもとっくにお昼の時間だ。 どうします? ルナさんが食べたい物があるのならば、舞台のお礼にご馳走します」
腕時計をちらりと見ると、もう午後一時を回っている。