【完】嘘から始まる初恋ウェディング

何という悲しい悲恋の恋。 結末を知っていても、涙は止まらなかった。

命がけの大恋愛。  私も女性に生まれたのならば、人生で一度は本気の恋愛をしてみたい。

ずっと夢見ていた。 そして今隣に座っている男性に私は…間違いなく恋していると思う。 それは…初めての恋だ。

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「はぁー…素敵でしたね。」

「初めて観劇させて頂きましたけど、良かったですねぇ。
小説では読んだ事はあったのですが」

「そうなんですの?私も昔から小説の大ファンで、原作を元にした映画も大好きで
今回舞台化されると聞いて、絶対に見なくちゃって思って」

思わず熱弁をしてしまう。 そんな私の様子を見て、白鳥さんはくすりと笑う。

その笑顔を見て心がくすぐったくなって、ついつい恥ずかしくなってしまう。 舞台を見終わって、秋色の染まる景色を二人でゆっくりと歩く。

恋をするといつも見ていた景色さえ色を変えて見せる。 それでなくても白鳥さんと出会って、私の世界はほんのりと温かい色を付け始めた。

昔から秋は好き。 でも秋をこんなに美しく思うのは初めてだ。

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