【完】嘘から始まる初恋ウェディング
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私の企画が採用されて、企画書をもっと詰めるようにと部長から言われた。
自動的に会社に残る事も多くなって、白鳥さんはいつもそれに付き合ってくれて、一緒に帰ってくれた。
そんな金曜日の夜の事だった。 その日も20時過ぎまでオフィスに残っていて、白鳥さんと共にお家に帰る。
最近は白鳥さんと共に、夕ご飯を外で済ませる事が多くなっていた。 白鳥さんは物知りで、色々なお店を知っていた。
食券を買って注文する牛丼屋さんだとか、リーズナブルな居酒屋さんにも連れて行ってくれた。 勿論お酒は禁止されたが
元々よく笑う人で、笑顔を崩さないタイプの人だったけれど
時たま意地悪になったり、お酒が入ってぽろりと口も悪くなったりする。
そんな見たことのない彼を見つけても、嫌いになるどころかどんどん好きになるばかりだった。
そして今日は、あんまり外食続きだと心配する母の為に家で食事を取るつもりで早めに帰って来た。 そしてそこには思わぬ訪問者が居た。
「誰か来ているのかしら?」
「賑やかですね」