【完】嘘から始まる初恋ウェディング
「ほっくんが、どうして家に…」
「今日は話があって、ルナのお父さんに呼ばれて来たんだ。」
「そうなの…? びっくりした。 本当に1年ぶりくらいですわ…。ほっくんも元気そうで…」
小さな時、親同士も仲が良くほっくんはよく家に来ていた。 そして姉と三人で遊んだりしていた。
お兄ちゃんのような存在で、姉同様いつか阿久津フーズファクトリーを継ぐであろうほっくんは、小さい頃から泣き虫だった私を姉と一緒に助けてくれた。
大きくなってからも時たま会っていたけれど、私が社会人になってからはすっかり疎遠になってしまっていた。
「どうも、阿久津 北斗と申します。 レナやルナとは幼馴染なんです。
社長からお話は聞いています、白鳥さんですよね? ルナがいつもお世話になっています。」
ほっくんは名刺を取り出して、白鳥さんに渡す。 それを受け取った白鳥さんも名刺に目を落として笑顔を崩さない。