【完】嘘から始まる初恋ウェディング
言葉にならなくって、涙ばかり溢れてくる。 泣き虫は卒業したいのに、あなたはいつだって私の涙腺を崩壊していくのだから…
向き直り彼の体にぎゅっと抱き着く。
「ハリーウィンストンよりも100倍嬉しいわ…!特別な意味もなくっても嬉しい…
だって白鳥さんが私の事を想って、私の為に選んでくれた物だもの…」
彼は私の涙を指ですくう。 そして顎を掴んでキスをした。 ふわふわ、ゆらゆら、まるで夢を見ているよう。
あなたに出会ってから、毎日こんな幸せな気持ちでいっぱいなの。 何度かキスを繰り返しているうちに、彼の動きがぴたりと止まり
大きな瞳を細めながら呟くように言う。
「特別な意味がないって言ったのは嘘だ…。
お前は素直過ぎる。そうやっていつでも捻くれた俺に真っ直ぐに気持ちを伝えてくれるから…それはすごく眩しくて
俺は、お前が愛しい。」
「だって、本当に嬉しいんだもの。 ありがとう、白鳥さんッ。好きよ」
少しだけ戸惑っていたように見えた。 視線を僅かに外しながら、ゆっくりと言った。