【完】嘘から始まる初恋ウェディング

――完結――


と、なるわけにはいかなくて。

白鳥さんと出会って四週間目の十月の終わり。 すっかりと金木犀の匂いは消えてしまって、これからは本格的な秋模様。 そしてやがて冬が来る。

私は、白鳥さんとお付き合いする事をはっきりと父や母に表明したかった。

それに白鳥さんのご両親にも挨拶をしたかった。 撫子さんには会って携帯では頻繁に連絡を取っていたが。

そしてそれを正直に彼に話したら「それは少し待ってくれ」と言われた。 彼と出会った甘くとろけるような人生で初めて恋をした一ヵ月はあっという間に過ぎ去ろうとしていた。

―――――

私の企画でスタートしたチェリーチョコレートカンパニーの新商品。ルビーチョコレートを使用した見た目も可愛らしく美容にも良い美味しい商品。

来年に発売を予定されている新製品の為に、様々な部署の様々な人間が動き出す。

ひとつの商品を作るのが大変なのは、会社に入社した時から知っていた。 商品企画部があって、販売促進する担当がいて、商品の研究開発をする人が居る。

勿論製品デザイナーという方もいて、私を中心にそのプロジェクトが進められる。

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