【完】嘘から始まる初恋ウェディング
走り出した街並みがキラキラと輝いている。
美しい秋に出会った人。 あなたと過ごしたとろりと甘い一ヵ月。
けれどこの先の人生、あなたの隣で過ごせるのならば美しい季節は永久に続いていく事だろう。
ブツブツと何かを言っている背中がどうしようもなく愛しくって、後ろからぎゅっと抱き着く。
「突然抱き着くなッ!びっくりするだろが!」
「大好きよッ。白鳥さん。ずっとずっと一緒に居てね。私をもう離さないで…」
彼は呆れたように私を見下ろして、太陽の下真っ新な笑顔を見せて私を抱き上げた――。
その笑顔が子供みたいに可愛くて、大好きが降り積もって行く。
「馬鹿か、俺とずっと一緒に居る事をそんなに喜ぶな。 本当にお前には敵わない。」
「不安な事は沢山あるの。でも白鳥さんがいたら絶対乗り越えられるって分かるから。」
「はぁー…何でこんなに好きになっちゃったんだか…。
つーか泣いてばかりいないで、笑え。
これから先、お前の笑顔は俺が一生守って行く」
そう言うと、頬に流れる涙に優しくキスをした――。
あなたに護られたとろりと甘い一ヵ月。 そして、今嘘から始まった恋は、甘く、花開く。