【完】嘘から始まる初恋ウェディング

涙で歪んでいく世界でも、あなたと居れば温かい――。
だってこれは悲しい涙なんかじゃなく、嬉し涙。

走り出した新しい世界にワクワクが止まらない。 あなたは一体何色の明日を見せてくれると言うの?

「何を泣いてやがるっつーんだ」

「だって嬉しくって。こんなのまるで駆け落ちみたいで、ロマンチックよ…」

「ばあか。ロマンチックも何もあるか。
これからが大変で頭が痛い。 お前の親父を説得させるのも、どれだけ時間がかかるか分かんねぇ」

「それでも私は幸せですッ」

「全く俺の苦労も考えないで…何でこんな面倒臭い女好きになっちまったんだか…
俺の人生お先真っ暗だ」

「私の人生は白鳥さんのお陰で光り輝いているわッ。」

「これからきっと社長に呼び出されて…今回の件について詰められるに決まっている。
それどころか親父にも散々嫌味を言われて……
今回の縁談の破談代とか俺に回ってきやしねぇだろうな…」

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