【完】嘘から始まる初恋ウェディング
妹の撫子は、現在20歳で大学生だ。
長い髪の毛先をブルーに染めて、派手な化粧。真っ赤なリップが化け物に見えて、どこからどう見てもアホそうだ。
パンツが見えそうな程のミニのスカートとへそが丸見えのニットを着ていて、足を広げてソファーにごろりと寝転ぶ。 …こいつと付き合う彼氏ってロクでもねぇんだろうな…。人の事ぁ言えないが…。
「おい、翔遅ぇぞッ。お前のせいで負けちまったじゃねぇかッ!」
煙草に火をつけると、苛々とした素振りを見せる。 全く言いがかりもいい加減にして欲しいものだ。
49歳。ガタイだけはやたら良くって、吊り上がった鋭い眼光。見た目はただのヤーさんにしか見えないものだが、俺と親父を知っている人いわく、俺達の顔はそっくりなのだと言う。
歳を取ったら自分もこんな顔になると思うと、ぶるりと身震いがする。
「つーか、撫子何してんの?」
「競馬に勝ったら父さんがお小遣いをあげるっつーから事務所にいるだけ。
今日彼氏とお泊りだし」