エリート御曹司の秘書兼、契約妻になりました

「大和さん……もう、きて?」

 彼の髪に手を差し入れて引き寄せ、耳元でこっそりと囁く。すると、もともと赤みを帯びていた彼の耳がさらに紅潮し、困ったような目をした彼が私を見る。

「そんなかわいいおねだり、反則」
「えっ? ごめんなさい……」
「別に怒ってるんじゃない。ただ、加減がきかなくなるよって言いたいだけ」

 話している途中で大きく足を開かされ、大和さんがいきなり奥まで私を貫いた。

 前触れなく襲ってきた大きな快感にわけがわからず、目の前で星がちかちか瞬く錯覚を覚える。

「……順調に俺を覚えてきてるな、叶未の中。かわいい。もっと、よくしてあげる」

 たっぷり吐息を纏わせた声で囁かれ、お腹の奥がきゅう、と狭くなる。

 大和さんをたくさん感じたいからだ。痺れる脳の奥で、心と体が繋がっていることを実感する。

「愛してる、叶未」
「私も。大和さん……」

 キスをしながら一緒に限界を迎え、つま先から頭のてっぺんまで、大和さんの愛情に満たされる。

 脱力した彼の体を受け止めると、幸福すぎて溢れた涙がひと筋、頬を伝った。

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