癒しの君と炎の王 2~炎の王は癒しの娘をさらに溺愛中~
そのままゆっくりとロエルの端正な顔がソフィアに近づいて来た。
そうだ…目を瞑らなくちゃ!
ソフィアは思い出しそっと目を閉じた。
次の瞬間、
コンコンコン
と、扉がノックされる音が。
ソフィアは思わず目をぱっと開いたが、ロエルは構わずそのまま、ソフィアに口づけを落とした。
ソフィアは、びっくりして、手でロエルの腕を解きながら、慌てて唇を離し、
「ノックの音が!」
「構わない。」
と、言って、ソフィアの後頭部に手を回してさらに唇を重ねた。ロエルからの唇から逃げようとしたが、
「んんっ…。」
ロエルの腕で頭を固定され、逃げることが出来ず、さらに深い口づけがソフィアに落とされた。
すると、先程よりも強い音で、
ドンドンドン!
「ロエル様!お取り込み中、失礼致します!」
と、アルバートの大きな声が。
ロエルはそっと唇を離すと、がっかりした様子で、
「ソフィア、少し待っててくれ。」
と言って、足早に扉の方に向かった。
助かった…とソフィアは少しホッとした。
ロエルは少し扉を開け、そこから見下ろすとように、
「何のつもりだ?」
と、不機嫌にアルバートに問いかけた。
「風の国から緊急の書簡が届きました。封印されていた魔物が眠りから目覚めたと。」
「なに?」
ロエルは扉を大きく開けた。
「恐らく、魔抑石を掘り出し過ぎたせいかと…。魔物討伐の応援要請が各国に出されております。」