シークレットベイビー② 弥勒と菜摘
✴︎
今日は、パーティーで、不動お兄さんの家族と一緒に行くはずだったのだが⋯⋯ 。
「行きたくない」
と、みどりさんが言い出した。
何だか昨日の夜、不動お兄さんとけんかしたらしい。
そこに櫂も反抗して口を出したらしく雰囲気が険悪だった。
弥勒と菜摘と一子が車に乗って、不動の家の前に駐車して待っていたのだが、ゴタゴタしていて出発できない。
菜摘と一子が一度車を降りたら、
「どうしてもどうしても、一子ちゃんと行きたいの! 」
とみどりさんが、一子に抱きついてきた。
「女の子が欲しいの! 」
と言いながらごねて動かない。
「やめなさい、子供じゃないんだから」
「私、一子ちゃんと弥勒と行ってもいいのよ! 」
と言ったら、
「そんなことしたら、本気で泣くぞ! 」
と不動が言う。
車からやはり降りてきた弥勒が、
「両手に花?
あれ? 1本足りない、一子の分」
とちょっと余裕で言う。
「うるさい母さんなんてほっといて、2人で楽しく行こうぜ! な、父さん! 」
と櫂が生意気に言ったら、みどりさんが怒って、
「私がうるさいんじゃないのに!
櫂もひどい! 」
と言いながら、ますますヒートアップ。
「わかりました!
私たちが櫂くんと行きます。
一子はみどりさんにお願いします!
子供達を交換して行きましょう! 」
と菜摘が言った。
今日は、パーティーで、不動お兄さんの家族と一緒に行くはずだったのだが⋯⋯ 。
「行きたくない」
と、みどりさんが言い出した。
何だか昨日の夜、不動お兄さんとけんかしたらしい。
そこに櫂も反抗して口を出したらしく雰囲気が険悪だった。
弥勒と菜摘と一子が車に乗って、不動の家の前に駐車して待っていたのだが、ゴタゴタしていて出発できない。
菜摘と一子が一度車を降りたら、
「どうしてもどうしても、一子ちゃんと行きたいの! 」
とみどりさんが、一子に抱きついてきた。
「女の子が欲しいの! 」
と言いながらごねて動かない。
「やめなさい、子供じゃないんだから」
「私、一子ちゃんと弥勒と行ってもいいのよ! 」
と言ったら、
「そんなことしたら、本気で泣くぞ! 」
と不動が言う。
車からやはり降りてきた弥勒が、
「両手に花?
あれ? 1本足りない、一子の分」
とちょっと余裕で言う。
「うるさい母さんなんてほっといて、2人で楽しく行こうぜ! な、父さん! 」
と櫂が生意気に言ったら、みどりさんが怒って、
「私がうるさいんじゃないのに!
櫂もひどい! 」
と言いながら、ますますヒートアップ。
「わかりました!
私たちが櫂くんと行きます。
一子はみどりさんにお願いします!
子供達を交換して行きましょう! 」
と菜摘が言った。