Livre magic〜未来への光〜
一 負けられない
魔法使い兼小説家である僕、ノワールは剣を握り締めて目の前の相手を見つめていた。目の前で不敵に笑いながら立っているのは、今まで味方だと信じていたオズワルドさん。彼が事件を起こしていた犯人だなんて、今でも驚いている。

チラリと目だけを動かして横を見れば、リオンもエリカも、カズもシャルロットもメルキュールも、いつでも戦闘が始まってもいいように構えている。

しばらく互いに睨み合い、オズワルドさんが「来ないのか?」と挑発する。僕は剣をしっかりと構えたまま言った。

「挑発には乗りません。でも、ずっと睨み合うわけにはいきませんね」

「そうだな。そろそろぶつかり合うか……」

オズワルドさんがニヤリと笑った刹那、一瞬でその姿が見えなくなる。否、動きが速すぎて目で追いつけなかったんだ。

「先生!」

エリカの叫び声に、僕はオズワルドさんが背後に回っていることを知る。ダメだ、間合いに入られている……!

オズワルドさんの攻撃の衝撃に耐えようと体に力を入れると、刹那、パンッと音が響いた。エリカが銃を発砲したのだ。
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