自信のない恋に優しい愛
――― 試験に合格したよ! それから、月曜日に辞表を提出することに決めた!!
向こうではかなり早いはずの時間なのに、彼からはすぐに返信が届いた。
――― おめでとう! 本場のシャンパンをお土産に買って帰るから、貴重な人材を失う我が社の残念会を開こう!!
明るい文面に思わず笑顔がこぼれる。
なかなか会えなくて寂しいけれど、我が儘は言わない。
疲れていても日本に帰って来ると必ず時間を作ってくれる圭介の優しさに、いつも支えられているから。
――― ありがとう! でもなんでもう起きてるの? ちゃんと寝てる?
――― 穂乃香がいないから寂しくて眠れない! 早く日本に帰れるように念じててくれ。『一念岩をも通す』って言うから、上司のガチガチ石頭にも通じるように!
今回の出張は新たに始動したプロジェクトの関係で、帰国は一カ月以上先になる予定だった。
――― 任せといて! 早く帰って来れるように毎日たくさん念じるから!!
でもどうか無理はしないで、体に気をつけてね。
そう打ち込んで送信すると、メールフォームを閉じた。
開いたままだと、どうしても名残惜しくていつまでも続けてしまいそうだったから。