韓紅花の簪 (新)



18日の騒動から一区切りがついた今日、あるものを片手に握りしめ、馴染みの茶屋の前に立っていた。




これを拾ったときにすべてを悟った。




自分が何を言ったとしても、受け止め方は人それぞれだ。





受け止めてもらえないのであれば、これを置いて帰ればいい。





柄にもなく緊張しているのは、それだけに想いが強いからなのであろう。






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